三ヶ日みかん 三ヶ日みかんの美味しさの理由

「ただ、甘いだけじゃない」「コクがある」。こうした、三ヶ日みかんの独特の味はどこから来るのでしょうか。

日照量の多さ 三ヶ日みかんの甘さを作る

浜松市は日本でもトップクラスの日照量を誇ります。

この太陽の日差しが、ミカンを甘くしてくれます。

甘さである糖は、葉の「光合成」の働きで作られ、日照量が多いほど糖度が向上します。

こうした、豊富な日照量の恩恵を最大限するため、町内では日当たりの良い南側斜面にミカン園が広がっています。

日照量の多さ

三ヶ日の土壌 三ヶ日みかんにコクを与える

三ヶ日の土が三ヶ日みかんへコクを与えています。

三ヶ日の土は石ガラも多い反面、水はけが良く、味を濃厚にすることができます。

土質は、赤石山脈の裾、秩父古生層からなる赤土でミネラルを含んでいます。この土壌は酸性で、肥沃とは言えず、むしろ「やせた土地」です。樹勢が低下しやすい欠点もありますが、生産者がきちんと世話をしながらコントロールすることで、高品質な締まった果実を生産することができます。

また、この土地に合った品種を選別しており、その代表品種が「青島温州」です。

こうした、土の特徴をを活かすことで、三ヶ日みかんに独特のコクが生まれます。

ミカンの土壌

人の力 三ヶ日みかんのブランドを育てる

昭和35年に有志生産者が結成した、三ヶ日町柑橘出荷組合(通称マルエム)が産地の力になっています。

店頭でみかけるミカちゃんマークは、三ヶ日町柑橘出荷組合の出荷物の証で、光センサーを備えた日本一の柑橘選果場でミカン、1個1個が外観や内容を検査されています。

出荷組合員は約750件で厳格なルールを申し合わせながら、それぞれの農園で責任をもって三ヶ日みかんを栽培しています。

組合員はただ生産するだけでなく、店頭試食販売や、選果場への出役をする他、後継者で組織する青年部が様々なプロジェクトに取り組んでいます。

人の力