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【解説】三ヶ日みかんの産地が伝えたい「みかんのよくある誤解」

三ヶ日みかんに「GABA」が入っていることを知っていましたか? 

おやつとして、見られがちなミカン。

実は美味しいだけでなく「体にもいい」。

こうした事実が、近年の研究でわかってきています。

 

みかんには3割も知られていない事実がある

(写真=みかんの花がいつ咲くか。いつ収穫を迎えるか。産地であたりまえのことでも、意外なほど知られていません)

 

みかん産地から見て

みかんについて消費者の皆さんに「これは誤解されている」、「知られていない」がこうした事実が沢山あります。

みかんは近年、食べる人食べない人の極端な差があります。

「みかんを食べると本当のところ、いいことがあるのか、太るのか」

正しい知識を身に付けて、楽しんでもらえれば幸いです。

 

今回は、こんな解説記事をお送りしたいと思います。

 

・三ヶ日みかんにGABAが入っている

・みかんを食べると手が黄色くなる秘密

・最近のみかんは甘くなって太るは本当か?

・小さいみかんは、甘くて美味しいは本当か?

・「箱買い」損をしないみかんの買い方と食べ方とまとめ

 

最新の話題として、三ヶ日町農協の出荷する三ヶ日みかんに「GABA」が入っていることがわかりました。

イメージからして、意外かもしれませんね。

三ヶ日町農協は、2020年の11月から三ヶ日みかん1日3個ほどで「血圧の高い方の血圧を下げる」という機能を表示して出荷を始めています。

一つ目の機能性成分「β-クリプトキサンチン」と合わせて二つの機能性を表示しています。生鮮の果物として、実は日本で初めての事例です。

 

ところで…三ヶ日みかん=お正月のみかんではありません

(写真=三ヶ日みかんはブランド名。青島みかんは品種名。三ヶ日みかんの主力品種は青島です。少しわかりにくいかもしれません)

 

ところで「三ヶ日みかん」と聞いて、お正月の「さんがにち」を思い浮かべましたか。

しかし「三ヶ日みかん」とは「みっかび みかん」と呼びます。お正月に食べるみかんではありません。

三ヶ日とは地名です。場所は静岡県の浜松市北区。愛知県との県境にある、みかん産業が盛んな小さな町です。

2013年から三ヶ日町民約1000人を対象にした「みかんの摂取量と健康」についての10年間の疫学調査が行われ、みかんの機能性が注目されるきっかけになりました。

 

三ヶ日みかんにGABAが入っていた

(写真=三ヶ日町の耕地面積の8割以上がミカン園。同じ町内でさえ、場所が違うとミカンの味も変わります)

 

「みかんに含まれる成分を全部調べてみよう」。

 

2015年に三ヶ日みかんが機能性表示食品となった後、農産物の機能性について、注目が集まりました。

 

2017年、静岡県が設立したAOIパーク(アグリイノベーション機構)に入居する慶應義塾大学SFC研究所が「三ヶ日みかん」の成分を分析しました。

研究所が水溶性の成分を網羅的に分析した結果、有望な4つの機能性成分が新たにみつかりました。その一つが今回の「GABA」です。

 

GABAとはどんな成分か

読み方は「ギャバ」。チョコレートやサプリメントのCMのおかげか、とてもよく知られおり市民権を獲得した感がありますね。

「正体はわからない。でも、なんかだかリラックスできる成分」

少なくとも、こんなイメージがあるのではないでしょうか。

GABAの“本名”は「γ-アミノ酪酸」。アミノ酸の一種です。

この「GABA」は動物の体内にも存在し、抑制系の神経伝達物質として働いていることが知られています。

「GABA」の機能性はよく研究されており、その摂取量によって「血圧の正常化」「精神ストレスの軽減」「睡眠の質の改善」の効果が報告されています。

 

三ヶ日みかんにどのくらいGABAが入っていたか

(写真=機能性表示食品はパッケージに体のどこに、どういいかが書いてある)

 

では、「三ヶ日みかん」にはどの程度の「GABA」が含まれていたのでしょうか。

そしていくつ食べれば、どんな機能を期待できるのでしょうか。

 

その後、関係機関の協力により、「三ヶ日みかん」の園地や品種などの条件を変えて調査が行われました。

そして、計測結果を統計したところ、いずれの条件においても「血圧」についての表記する基準を上回る量の「GABA」が入っていることが分かったのです。

三ヶ日町農協はこのデータを根拠に、消費者庁に届出をし、2020年産の「三ヶ日みかん」から、機能性表示食品として「GABA」の表示を始めました。

 

「血圧が高めの方の血圧を下げる」という表記です。

食べる目安は、1日3個。これで、機能性を満たす12.3mg以上のGABAが摂取できるという計算です。

 

「高血圧」ってどんなもの

 そもそも、若い方は高血圧と聞いても、深刻なイメージがないかもしれません。それは、身近だからです。

厚生労働省の患者調査によると、高血圧の治療中の患者は約1000万人。厚生労働省の健康国民調査の結果から算出すると実際の患者数は推定4300万人ともいわれる、日本で一番多い生活習慣病です。

しかし身近だからと言って、軽いという意味ではありません。

自覚症状がほとんど無く、生活習慣病をドミノのように引き起こすため「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」と恐ろしい名前で呼称されています。

その先のドミノを倒さないために、最初のドミノを倒さない。まず予防こそが大切という事ですね。

 

ミカンの食習慣を進める理由

”You are what you eat.”

 

「あなたの体はあなたの食べたものでできている」という有名な英語のことわざがあります。

ミカンの食習慣を進めたいのは、この言葉の通り、食べる習慣を身に付ければ、10年後、20年後のご自身の健康が変わるかもしれないからです。

 

みかんは「薬」ではありません。

しかし、病気になってから治療するよりも、そもそも病気にならない方が幸せです。

次回は、みかんの健康面について分かっているけど、さらに知られていない情報をお伝えしていきます。

正しい情報が、みなさんの生活習慣、そしてみなさんの健康につながればと思います。

 

【予告】

みかんを食べると手の色が黄色くなる秘密

 

 ・みかんで手の色が黄色くなる
 ・みかん以外からはあまりとれないレアな成分
 ・疫学調査では、生活習慣病のリスクを軽減

 

「知っていますか」三ヶ日みかんの認知度調査

より良い情報発信のために、みかんの認知度調査を実施中です。

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