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2/25 みっかび牛が地域団体商標を取得 浜松市長へ表敬

浜松市長に報告する三ヶ日町農協井口専務と牛志会メンバー

 三ヶ日町農協が特産の「みっかび牛」の地域団体商標を取得しました。2月25日、同JAの井口義朗代表理事専務と生産者4人が浜松市役所の鈴木康友市長を訪ねて報告しました。三ヶ日町農協の地域団体商標の取得は「三ヶ日みかん」に引き続き2件目となります。

(写真=三ヶ日の恵みで健やかに育つみっかび牛。現在は黒毛和種と交雑種という黒い毛並みの肉牛を生産する)

地域団体商標とは

いわゆる地域ブランドのお墨付き。地域で育てたブランドを他地域や諸外国による「ニセモノ」から守るための制度で、2006年4月に施行。「三ヶ日みかん」は2007年5月に特許庁に登録。現在全国で666件(2019年2月27日時点)が登録されている。

みっかび牛は三ヶ日みかんを食べて育つ

「みっかび牛」は浜松市北区三ヶ日地区内で肥育された肉牛です。生育中にエサに三ヶ日みかんを加工した飼料を与えビタミン源を供給するのが特徴です。肉の品質は、血統・品種・エサの他に環境の影響が大きいといわれます。温暖でミカン栽培に最適な三ヶ日の気候は、牛へのストレスが少なく健やかに育ています。生産者は食べ物を作る持続性の観点から「地域循環型」の農業を目指しており、牛フンは堆肥化して三ヶ日みかんの土作りに貢献しています。

(写真=みっかび牛に与える三ヶ日みかんを加工した飼料)

有志生産者がブランド化に取り組む「JAみっかび牛志会」

 地域団体取得に取り組んだのは、平成22年11月に生産者有志が結成した「JAみっかび牛志会」です。メンバーは肥育技術を研鑽する一方で、牛串販売でお客さんと交流し、メディアに積極的に露出しPRに努めました。実は結成当初の目標の一つが地域団体商標の取得だったそうです。特許庁への出願の査定では、ブランドの周知性なども問われますが、「JAみっかび牛志会」の8年越しの活動の成果につながりました。

(写真=牛串販売では目の前で自分達の牛肉の食べてもらい意見を聞いている)

 JAみっかび牛志会の和田勝美会長は「取り組みが実って嬉しい。地域の魅力になるブランドにしたい」と話した。井口義朗専務は「取得をきっかけに、品質に見合う評価が得られれば」とブランドの成長を期待する。鈴木市長は「浜松のパワーフードとして、PRを推したい」と労った。

三ヶ日の肥育牛の始まりは昭和42年

三ヶ日町の肥育牛の始まりは昭和42年。半世紀が立つ今、名前は徐々に浸透し今は地域の名品として、市のふるさと納税の礼品や地元飲食店の看板食材に採用されています。肉そのものの評価も高く、近年は5年に一度の和牛のオリンピック「全共」など名門の品評会での受賞が目立ちます。

(写真=三ヶ日町農協直営の家畜市場。当時のみっかび牛は白黒のホルスタイン種だった)

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