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11/16三ヶ日みかん人手不足にボラバイトが脚光

三ヶ日みかんを収穫するボラバイトの聖あきのさんとゴトウ柑橘園の後藤さん

 全国的に農業の人手不足が課題となっています。三ヶ日みかんも収穫期には沢山の人手が必要です。そんな中、農業体験を希望する新しいニーズとのマッチングが注目されています。11月16日、本坂のゴトウ柑橘園に来たのは東京在住の、聖あきのさん(19)。長野の農業高校を卒業後に上京し、舞台女優として活躍するなど普段は忙しい毎日を送っているそうです。「田舎の風景に落ち着いた。普段はない農作業の疲労感は心地よく、心がリラックスできた」と笑顔を見せます。

近年注目のボラバイトで三ヶ日みかん

聖さんは「ボラバイト」を利用して収穫に来訪。ボラバイトはボランティアとアルバイトを組み合わせた造語で、農家や宿泊施設の繁忙期に泊り込みで仕事に従事。仕事を通じた体験と、その地域の人との交流が魅力で近年希望者が増えているそうです。

希望者や宿泊を用意するのは原則、受け入れ側。今年も数人のボラバイトを受け入れるゴトウ柑橘園の後藤貴紀さん(31)は「農家にとって宿泊場所の確保は大きな課題だが、自分の意思で来てくれる分、一生懸命働いてくれる。今後のためにも可能な限り、環境を整えていきたい」と話しています。

(写真=果樹の収穫はお土産つくこともあり、ボラバイトの中でも人気の職種だという)

価値ある体験をしながら、地域へ貢献する形を

 ホームページ上でボラバイトの受け入れ先を掲載する株式会社サンカクネットワークの鈴木道郎社長は「人手不足から近年は受け入れ先の希望が多いが、ただの『働き手』として捉えてほしくない。仕事を通じ、価値ある体験ができその地域にも貢献するのがお互いの理想の形と話します。」

 ボラバイトの登録数は学生など都市在住の若年層を中心に約3万人。農業に興味がある人が多く、近年は長期休暇を利用して、体験を希望する社会人もいるそうです。

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