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【有線放送アーカイブ8】有線放送は放送が最優先、有線機器の多機能化でくらしを便利に
町内の人といつでも通話でき、多くの自主番組を制作していた有線だが、その第一の使命は「放送」をきちんと届けることであった。そのため、通話中に放送時間が来た場合、ピッ、ピッという予告音の後、通話は自動的に切断されるなど、運用にあたり優先順位がきちんと決められていた。(以下、優先順位)
1緊急放送(消防からの放送。当時、細江の本部から直接放送していた)
2緊急放送(役場、農協からの放送)
3手動放送(有線本部からの生放送)
4児童放送(有線本部から)
5ページング放送
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新しくなった有線放送施設内
平成の大改修で新施設となり、新しく導入されたのがテレホンサービスだ。お知らせや農作業メモ、当直医など聞き逃した放送を必要な時に聞くことができるようサービスが向上した。デジタル2ウェイ共同加入方式となり、新しくなったプッシュ式の電話機は多機能化していった。例えば、通話予約や外出先への転送、3人または4人での同時通話など最先端技術を生かした機器として長年町民のくらしを支えることとなった。
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新機能の使い方を紹介するくみあいだより(№239平成2年5月号)
当時は固定電話も家庭に普及していたが、町内への通話には有線を使う人が多かった。有線帳も加入者の増加など改定のため数年に一度発行されていたが、平成に入りその頻度は下がっていった。いっぽう、平成8年(1996年)頃からは携帯電話が急激に普及しはじめ、一般加入電話や公衆電話が減少傾向となるなど時代の大きな節目が近付いていた。

昭和58年(1983年)当時の有線帳

昭和62年(1987年)当時の有線帳

平成2年(1990年)当時の有線帳

平成8年(1996年)当時の有線帳
有線放送の歴史(1990年)
平成2年
4月26日 有線放送施設完工式
旧設備の撤去工事開始
加入総数 3,585台
・一般加入 3,261台
・役場官公署他 291台
・農協内他 105台