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【有線放送アーカイブ4】有線放送会館の設立と公社電話の普及

 昭和40年代に飛躍的に普及し、発展した有線放送ですが、40年代終わり頃には公社電話の普及に反比例して加入者数が減少していきます。町内全域に情報が伝わるという有線放送のメリットは、当時急速に普及した電話に押されていきます。そこで、減少傾向に歯止めをかけるため、有線放送番組を充実させようという機運が高まりました。

 当時のアナウンサーは交換業務と、加入者からのお知らせ原稿を放送にのせるのが通常業務でした。地域の生活情報を取材して加入者の生の声を伝えることで、加入者も一緒に楽しみながら番組に参加してもらう自主放送番組は初の試みであり、専任プロデューサーに任命された職員は先進地の農協で研修を積みました。

 当初はマイクを持つ手が震えたり、インタビューの言葉に詰まったりしたアナウンサーたちも、加入者からの励ましの声で上達し、充実した自主放送番組が作られていきました。

 毎日のニュースや町の話題はもちろん、子供たちが読む「ぼくの作文、わたしの作文」、短歌・俳句のおもしろさを伝える「有放四季のしおり」、役場・教育委員会と協同で作った「ふるさと探訪」など多くの長寿番組が生まれました。

 

昭和44年静岡県有線放送協会記念大会

昭和45年西遠自主番組コンクール審査の様子

昭和47年アナウンサーコンクールの様子

昭和47年頃 電話が普及し始めたが有線電話もさかんに利用されていた

昭和5110月の有線放送番組表

 

有線放送の歴史(19651976年)

昭和40

 静岡県内の有線加入戸数10万戸を突破、飛躍的に有線が普及

昭和421

 自動式有線放送電話起工式施工

昭和442

 全自動交換方式(ロータリー方式)全面改修

 450回線 加入数2850

 有線会館完成、移転

昭和456月 

 広報誌「くみあいだより」創刊

昭和468

 公社接続開始

昭和47

 静岡県内だけで56施設、167300戸の加入数。有線放送の黄金時代

昭和493

 公社接続廃止

 自動放送装置導入

昭和51

 自主番組強化のため有線放送番組専任プロデューサー配属。

 滋賀県守山市有放農協、安土町有放農協で研修。アナウンサーも交替で研修、取材テクニックや編集方法を学ぶ

 10月から「ふれあいの有線放送」を合言葉に番組表による有線放送が開始

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