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5/14 三ヶ日みかん着花調査で収量予測

浜松市浜名区の三ヶ日町農協は、5月14日に特産の「三ヶ日みかん」の着花状況を調査し、2025年産の収量を早生8,500㌧、青島1万8000㌧、その他200㌧、合計2万6700㌧と予測しました。

 

作柄としては裏年(収量が少ない年)

(写真=町内の園地の状況を調査。町内でも地域が変わると違いがある)

調査は、生産者やJA役職員など関係機関の約50人が参加し、5班編成で町内園地を調べ、樹勢や花、新梢の発生等を5段階で評価して集計しました。その後の検討会では、今後の生産対策を協議しました。

調査の結果、地域や園地や樹ごとにばらつきはあるものの、全体としては数量の少ない裏年の作柄でした。病害虫の発生は少なかったです。

 

大事なのは毎年の安定生産

三ヶ日町農協の柑橘指導課は、「今年の収量も大切ですが、近年は猛暑や干ばつなど、気象条件の振れ幅が大きい。天候に負けない樹を作るために基本的な管理を行うことが重要」と呼びかけています。同JAでは、4月下旬に町内25箇所の園地で座談会を開き、栽培方法を伝えています。6月と9月にも園地での座談会を開き、そのタイミングにあった栽培法を周知していく予定です。

 調査に参加した同農協の井口義朗組合長は、「近年、需給による価格変動が大きい。消費者や生産者のためにも、安定供給のための管理で産地の役割を果たしたい」と話しています。

 

コラム:どうして表年と裏年があるの?

(写真=青島ミカンの満開は5月10日頃。5月14日にはすでに花びらが散り始めている)


たくさん花を咲かせた次の年はミカンがあまり実りません。「表年」(たくさん)「裏年」(少ない)を繰り返すことを、隔年結果(かくねんけっか)といい、生産者はこれをなるべく減らそうと管理をしています。

実は、春に発芽した新芽にはその年にミカンは実りません。1年間、栄養をためて成熟した枝となり、次の春にそこから花を咲かせてくれます。つまり発芽から2年越しにやっとミカンが実るわけです。芽を出させることは種まきのようなもの。

そのため、生産者の皆さんは花と芽のバランスを保つことで、今年のみかん、来年のみかんを確保し安定生産を目指しています。

(写真=香りを放つ三ヶ日みかんの有葉花)



(写真=雌しべの根元にミカンの果実となる子房がある)

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