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11/27 風船が繋げた贈り物 三ヶ日みかん京都の幼稚園へ
浜松市浜名区三ヶ日町で特産の三ヶ日みかんが収穫期を迎える中、11月27日、ミカンの生産者・藤井一輝さん(32)とJAみっかび職員が京都府木津川市にある木津幼稚園を訪問し、園児たちに約40kgの三ヶ日みかんを届けました。この交流は、木津幼稚園が3月5日に卒園記念に放った風船が藤井さんのミカン園に届いたことをきっかけに実現しました。
風船が届けた想いと美味しさ
(写真=風船が届いた日のことを園児に伝える藤井さん)
藤井さんは今年3月にミカン園に引っかかっていた手紙を見つけた日のエピソードを園児に紹介。(「この手紙は誰が書いてくれましたか」と尋ねましたが、おそらく卒園生のもので本人は見つかりませんでした。)藤井さんは、収穫風景や日本最大規模の選果場での選別の様子を動画で紹介し、三ヶ日みかんの魅力を園児たちに伝えました。その後、園児たちと「一番好きな好きな果物」について話したり、「三ヶ日みかんを知っていますか?」「食べたものはなんですか?」と聞きながら交流を深めました。ミカンのお返しに園児から花束とお礼の歌が贈られ、温かいふれあいの場となりました。
(写真=ミカンについて交流する園児)
(写真=三ヶ日のミカン園に届いた風船の絵手紙)
地域とつながる「JAみっかび農青連」の活動
藤井さんが所属するJAみっかび農青連では、地元の幼稚園や保育園を訪問し、三ヶ日みかんを配布する活動を2006年から続けています。今年も11月19日から22日にかけて、町内の全園児へ合計400kgの三ヶ日みかんを配布しました。こうした取り組みは、地元の子どもたちに地元産業の魅力を伝えることを目的としています。
風船がつなぐエピソード、過去にも関西から今回3回目
(写真=過去にJAみっかび農青連のミカン園に届いた風船の手紙)
木津幼稚園からの風船便りは、三ヶ日の農家に届いた事例としては実は3例目でした。2012年には兵庫県明石市、2020年には三重県桑名市の幼稚園から風船が到着。いずれも関西圏からの風船が農青連のメンバーの園地に届いています。これを、きっかけに三ヶ日みかんを贈る活動が行われています。
「次世代のファンを増やしたい」藤井さんの想い
(写真=三ヶ日みかんを贈る藤井さん)
滋賀県出身の藤井さんは結婚を機に三ヶ日町のミカン農家として就農しました。同じ関西圏からの風船に「縁」を感じ、直接訪問を決意。藤井さんは園児の笑顔が何より嬉しい。これも何かの縁。三ヶ日みかんを通じて、絆を深めたい。関西では三ヶ日みかんの流通がまだ少ないので、その魅力を広め、次世代の産地ファンを増やしていきたいです。」と話しました。