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11/9 令和6年産 三ヶ日みかん 早生の集荷スタート 厳選出荷でお届け
11月9日、JAみっかび(三ヶ日町、浜松市浜名区)で今年の三ヶ日みかんの早生の初集荷が行われました。今年は「表年」にあたり、収穫量は3万200トンを予想しており、初日には29軒の生産者から約54トンが柑橘選果場に集まりました。令和6年産の三ヶ日みかんは、早生9,000トン、青島2万1,000トン、その他200トンが順次出荷される見込みです。出荷は4月上旬まで続きます。夏から秋にかけて記録的な高温が続く厳しい環境でしたが、生産者の管理により、今年も例年通りの品質に仕上がっています。
収穫もいよいよ本格化
(写真=早生ミカンの色付きを確認しながら収穫)
11月3日から収穫を始めたミカン生産者の森田博典さんと晃生さん親子も、「今年の仕上がりには満足」と語っています。今年の夏は乾燥やカメムシの発生、大雨による土壌流出など、様々な試練がありましたが、「昨年の経験を活かして、しっかり対応できた」と森田さんは振り返ります。これから迎える繁忙期に向け、「家族や協力者と健康に気を配りながら、安全に乗り切りたい」という思いを大切にしています。
本年のミカンの初出荷は例年より遅めです。原因は着色が遅れたためです。ミカンの着色は紅葉のメカニズムに似ており、緑色の色素の分解と、オレンジ色の色素の合成が進むことで起こります。ただし、これにはある程度の冷え込みが必要です。11月に入り気候が変わったことで今後着色は進みそうです。
今年のみかんも、ぜひ味わってほしい ミカちゃんマークの三ヶ日みかん
(写真=AIによる診断。出荷物の品質を保つために選果場には最新鋭の技術が使われている)
初集荷前には柑橘選果場内で安全操業のための神事が行われました。三ヶ日町柑橘出荷組合の森田能正出荷組合長は、「生産者たちが心を込めて育てた三ヶ日みかんが、今年も良い出来栄えです。ぜひ皆さんに味わっていただきたい」と話しています。この選果場は日本でも最大級の施設で、ピーク時には一日約500トンのミカンが持ち込まれます。選果場に持ち込まれたミカンは一つ一つが光センサーとAI(人工知能)で内容と外観がチェックされ、基準をクリアしたものが「ミカちゃんマークの三ヶ日みかん」として流通します。
(写真=安全を祈願する生産者や関係者と従業員)
直売所・オンラインショップでの販売スケジュール
集荷されたみかんは、県内や中京地区の他、京浜、東北、北海道にも出荷されます。中京地区では16日頃から試食宣伝会を大々的に始めます。年明けには京浜地区でも店頭販売を予定しています。直営のJAみっかび直売所では11月10日(日)の13:30より試食会を開きます。公式オンラインショップの発送は11日からの予定です。