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7/23 新たな物流拠点 JAみっかび農産物流通センターを竣工

7月23日、浜松市浜名区のJAみっかびは「JAみっかび農産物流通センター」の竣工式を行いました。式典にはJA役員や生産者代表など約32人が参加しました。このセンターは特産の「三ヶ日みかん」の集出荷を担う日本最大の柑橘選果場に隣接しており、多様化する市場外流通の効率化に対応します。

 

JAみっかび農産物流通センターの施設概要と特徴

(写真=農産物流通センターの内部。スムーズで安全な集出荷のできるスペースを備える。)

総工費4億1257万円をかけて建設されたこの施設の延床面積は1,788.40㎡です。大型トラックの荷降ろしや荷揚げが容易なスペースを備え、固定式と移動式のラック、低温作業室を設けることで、効率的な商品保管と検品が可能です。また、27kwの太陽光発電設備により、高騰する動光熱費を抑制します。この施設は7月29日から稼働を開始します。施設の最盛期は11月から12月の贈答期で、10トンの大型トラックが約180台出入りし、約24,000ケースの三ヶ日みかんが配送される予定です。

(写真=農産物流通センターの設備。製品の品質を保持できる「低温作業室」)

物流の効率化を目指して

(写真=隣接の柑橘選果場。最新の設備で三ヶ日みかんが選別されている。)

JAみっかびは令和3年10月に新設した最新の物流設備を備えた柑橘選果場により、特産「三ヶ日みかん」の市場出荷の効率化を達成しています。出荷する約3万トン「三ヶ日みかん」のうち約95%が市場出荷をしています。しかし、注文に応じて消費者に直接三ヶ日みかん発送する業務や、みかん以外の農産物品目の集出荷、三ヶ日みかんの加工品の取扱いは拠点や職員が分散しており、今後見込まれる直販の増加などの物流の多様化、人手不足への対応が喫緊の課題となっていました。今回の新設により、配送、事務作業、製品保管、農産物の荷受けなどの機能を一元化し、人員を集約します。また柑橘選果場に隣接することでよりスムーズに三ヶ日みかんの配送をすることが可能になります。

(写真=農産物流通センター、スペースを有効利用するための、可動式のパレットラック。)

 

多様化する流通、コロナ禍で伸びたオンライン販売

(写真=令和3年に開設したJAみっかび公式のECサイト。全国からの消費者の注文を受け付ける)

JAみっかびは平成26年に直販部署として特販課を立ち上げ、当初は1億円に満たなかった販売高を現在では8億円にまで成長させました。特にオンライン販売の伸びが著しく、令和3年11月に設立したECサイトは、新型コロナウイルス感染症の自粛期間を経て、設立当初の約3倍の1億円に成長しています。今後も直販率を伸ばしながら販路を広げ10億円を目標に取り扱いを増やしていく予定です。

(写真=三ヶ日みかんを贅沢に使った、オリジナルの加工品。冬以外のオフシーズンでも周年で三ヶ日ブランドを高めるのを狙う)

(写真=夏の目玉として期待されるシャインマスカット。JAみっかびぶどう部会を結成し産地化を目指している)

物流DXでブランド強化、農業所得向上、産地維持

JAみっかびの井口義朗代表理事組合長は、「未来のために物流の効率化が欠かせない。多様な販路に対応できる物流DXにより、ブランド強化、農業所得向上、産地維持に貢献する。」と語りました。また、園芸委員会委員長を務めるイチゴ農家の森田富秀さんは「みんなの出荷作業が安全でスムーズになる。生産に打ち込むことができる」と期待を寄せました。

(写真=7月23日に農産物流通センターで神事が行われた)

(写真=井口組合長ら代表者で行われたテープカット)

 

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