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12/16 三ヶ日みかん主力 青島スタート 近年一番の味わい

三ヶ日町農協は12月16日、2021年産の「青島温州」の集荷をはじめました。青島は「三ヶ日みかん」の主力品種で、コクのある味わいと、大玉で日持ちに優れているのが特徴です。

初日は早朝から151軒の農家から約380㌧を集めました。今年から導入したAI(人工知能)選果機によって選果された後、等階級別に箱詰めされ、県内や愛知県のほか京浜地区など東日本方面に出荷され、17日以降から店頭に並んでいく予定です。

 

青島ミカン、近年一番の出来栄え

(写真=集荷した青島ミカンをチェックする従業員。この後、最新鋭のセンサーと人工知能で選別される)

今年の収量は9月28日の調査では約2万㌧を見込み、裏年の作柄としては多めです。収穫は例年12月下旬に終えますが、貯蔵で熟成して甘みを引き出し、例年、4月上旬まで出荷が続きます。

11月15日の果実分析によるとサイズは平年並みで、糖度はここ近年で一番の高さ。酸度は控えめのため、例年より甘み引き立つ果実に仕上がっています。

12月1日から3日は出荷者を対象に目揃い会を行い、選果場に持ち込む前の家庭選果の基準を申し合わせています。

 

甘味十分、収穫終了まではあと少し

(写真=青島ミカンを収穫する津ヶ谷さん)

 

三ヶ日町内では11月末から収穫が始まりました。ミカン生産者の津ヶ谷一敏さん(63)は12月4日から青島ミカンの収穫をスタート。

丁寧にハサミを入れ、衝撃を与えないようにゆっくりと収穫カゴに収めていきます。

津ヶ谷さんは「園地によっては収穫前の糖度が12度を超え甘みは十分。着色も十分なので浮皮になる前に収穫を終えたい」と話します。

12月16日現在、町内の園地はかなり収穫が進み、週末には一段落する生産者が多いようです。

選果場の能力向上により、基準が修正された他、家庭選果の作業が省力化されています。

農協ではその分の労力を、施肥などのよりよいミカン作りにつながる作業にあてるよう呼び掛けています。

 

早生ミカンとバトンタッチ 青島は何が違うか

(写真=左側が早生、右側が青島。同じミカンでも品種で特徴に大きな違いがある)

 

11月にスタートした早生ミカンは、完熟早生みかんを最後に13日に出荷を終了し、青島ミカンにバトンを渡します。

青島ミカンは、三ヶ日みかんの特徴である「コク」が色濃く味わえる果実です。早生よりも糖度が高い品種です。理由は早生よりも長い樹上の成熟期間や、1果あたりの葉の数です。水はけのよい、三ヶ日の土地の特徴を活かして、高品質な果実が生産されています。

この、青島ミカンですが、選ぶのには少しコツがあります。

サイズは早生よりも、大玉を選ぶのが正解です。等級でいえばLや2Lなど、一階級大き目を選ぶのがお勧めです。形は、”ぺっちゃり”とした扁平型のものが良いとされています。

これはそもそも青島本来の品種の特徴です。

巷では「小さいミカンがおいしい」と言われますが、大玉系の青島の場合は当てはまらないことが多いです。年明け以降は、品種の名前も気にしながら選ぶと良いかもしれません。

 

直売所の青島入荷の様子

(写真=青島ミカンが入荷した三ヶ日町農協の直売所)

入荷直前の農協の直売所は、以前から青島ミカンを心待ちにしていたお客さまで、一時大変込み合う場面がありました。

一部の等階級で売り切れが出ましたが、年内はほぼ、毎日午後に一定量の入荷があります(19日、22日、26日除く。28日まで営業。入荷待ちの場合は整理券などで対応することがあります。)

公式のオンラインショップでも取り扱いを始めていますので、特に贈り目的の方は購入がスムーズかと思います。

こだわり銘柄の「濃蜜青島」や「本貯蔵青島「誉れ」」は、貯蔵を経て例年、2月3月に出荷予定です。

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