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12/6 期間限定の三ヶ日みかんの完熟品 この時期格別の味

 三ヶ日町農協は、お歳暮の時期に合わせて、贈答期に合わせ完熟の早生温州ミカンの集荷を始めました。

6日から13日までに約370㌧を集め県内、京浜、中京方面に出荷します。初日の6日は27軒の生産者が約63㌧を持ち込み、人工知能を搭載した最新の選果機で選別されました。

完熟早生「心」、最上品はトップブランド「ミカエース」

基準を満たしたものは完熟早生「心」として出荷され、同JAの直売所でも販売されます。最高等級「特選」のものは三ヶ日みかんのトップブランド「ミカエース」の銘柄で流通します。数量は限られ希少ですが、知名度が高く、この時期強い引き合いがあります。

完熟早生は味を追求したミカン

(写真=甘味は濃く、フクは薄く仕上げた完熟早生)

 完熟早生の栽培は味が最優先。果実の色も甘味も濃厚です。糖度の基準も通常品よりも高く設定されています。通常品より樹上で長い期間、熟成させます。栽培中は光合成を促進させるために太陽光を反射し、水分を制限するシートを被覆して仕上げます。

 食味が優れる反面、樹への負担も大きく、特に安定生産には高い技術を必要とします。

 ヒヨやムクドリなどの鳥獣害のリスクも高い他、熟期を逃すと過熟となり、商品価値を失うこともあります。三ヶ日の中でも特に味と品質にこだわりのある生産者が意欲的にチャレンジしています。

日に日に変わる味で完熟のタイミングを計る

(写真=生産者の石川さん。完熟に至るまでには日々味が変化するため食味を確かめる)

 生産者の一人、石川功さん(42)は日に日に変わる果実の完熟具合を確認し、12月3日に収穫を開始しました。今年は玉サイズを一回り小さく実らせ、昨年を上回る味ができたといいます。

 フクは薄く、果肉が充実し、食感にも優れます。石川さんは味と安定生産を両立させるため施肥や水の管理に気を配ります。樹をいじめて糖度を上げるのではなく、健全な樹の働きで甘みを集中させると雑味の無い、純粋なミカンの甘味が出来上がるといいます。

「健全な樹を作り、味を最優先させ大事に育ててきた。本当良いものを求めるお客さんに格別の味を毎年届け、三ヶ日みかんを印象づけたい」と話します。

 数量も期間も限られ、特に上位の等級は手に入りずらいですが、見かけた際はぜひ一度味をお確かめください。

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