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11/6 新選果場が初稼働 2021年産三ヶ日みかん出番
11月1日に竣工した、新柑橘選果場が11月6日に初稼働を迎えました。初日は、25軒の生産者が約50㌧の三ヶ日みかんの早生品種を持ち込みました。初日に出荷した、清水一則出荷組合長は「日本一の選果場に見合う、日本一のみかんを届けたい」と意気込みます。
2021年度の三ヶ日みかんの予想生産量は約3万㌧で、4月の上旬まで出荷が続きます。裏年の作柄にしては量は多く、内訳は早生1万㌧、青島が2万㌧です。
着色は良好で、11月2日時点の調査では、糖度、サイズとも例年並み。酸味が少ない分、食味は良好に仕上がっています。
園地では早生みかんの収穫が始まり、徐々に出荷も本格化していきます。主力品種の青島の出番は例年12月中旬以降。収穫も今月末からですが、糖度は平年より高い値で推移しています。
新柑橘選果場が初稼働
(写真=三ヶ日みかんを持ち込む生産者のトラック)
朝8時から初の荷受けが始まりました。
選果場に到着した生産者は、IDボールに生産者、園地、量などを登録し荷口に投入。パレットに積まれたミカンが、選果場の荷受けの機械に搬入されていきました。ミカンは出荷前に各生産者が家庭選果で選別をしたものです。
今回の選果場の選果能力が向上したことで、家庭選果の負担が軽減、搬入した生産者からは「新しい家庭選果にまだ慣れないが、収穫期の負担は減るのがありがたい」と話していました。新しい家庭選果の基準は、10月26日27日に目ぞろい会を行い基準を統一しています。
(写真=ミカンの荷を下ろす、荷受けエリア)
その後は、次々に機械が稼働し、選果機に到着。人の目によるチェックの後、AIが搭載された選果システムが1果1果を識別し、等階級別に箱詰めされていきました。
(写真=パレットごとミカンを搬入。オートメーション化された選果場の入り口へ入っていく)
(写真=選果エリアに向かうミカン)
(写真=荷口の先頭にはIDボールが。受付時に出荷者、園地、数量などが電子チップに登録し、機械が読み取る)
(写真=センサー選果の前に人間が目視でチェックし、品質保持装置にかけられる)
(写真=AIや糖酸センサーの選果の結果など、各種データが表示される)
(写真=選果された果実を運ぶコンベア。すでに等階級が決められており、決まった場所へ導かれる)
(写真=等階級別に箱詰めされたミカン、その後、フタを締めてとめる機械へ送られる)
(写真=箱詰めされたミカン。外観が揃っているだけでなく、糖度などの内容も基準に沿って高い精度で分別されている)
(写真=ロボットアームが全自動でパレットへミカンを積み込む)
箱詰めされたミカンは、パレットに積み込まれていきました。みかんは7日に各市場へ出発し、早ければ8日から店頭に並ぶ予定です。
(写真=最初のみかんは7日に出発予定)