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5/12 2021年産三ヶ日みかん30,200予測 裏年だがまずまず

三ヶ日町農協は、5月12日に行った着花調査で、2021年産の「三ヶ日みかん」の収量を30,200㌧(表年に当たる2020年産出荷量対比85.5%)と予測しました。内訳は早生10,000㌧、青島20,000㌧、その他200㌧で、裏年の作柄としては多めの数量です。

 4月30日に行った調査でも花と葉のバランスを示す「葉果比」が前回の裏年にあたる2019年産よりも改善。昨年の摘蕾や早期摘果などの隔年結果の対策の効果が見えました。

 調査には生産者やJA職員や関係機関、約50名が参加し、5班編成で早生・青島温州の町内ミカン園、約100か所を調べ、樹勢や新梢の発生や花の状態など5項目を5段階で評価し、その後の検討会で対策を協議しました。

今年だけでなく将来の安定生産のために

早生の着花量は裏年の割に多く良好。青島は一定の着果量はあるものの園地、樹ごとに着果量と樹勢にバラツキが目立ちました。同農協の井口義朗組合長は「課題は早生ではなく生産量の振れ幅の大きい青島。気候が不安定な中、潅水技術の普及、計画的な改植など本腰を添えた対策が必要だ」と意見を上げました。

(写真=4月23日ごろのミカン園。例年よりも開花は早め、早生ミカンは裏年にしては花が多かった)

 調査に参加した三ヶ日町柑橘出荷組合の清水一則出荷組合長は「今年、最新鋭の選果場が稼働する。持ち込むミカンの生産量とその安定が産地の信頼に不可欠」と強調します。今後、同農協の柑橘課は各園地での座談会、巡回で管理や方針を伝えていく予定です。着果量の多い樹には来年の芽を確保する作業、少ない樹は、生理落果を抑制する作業と着果量に応じた管理を進め、全体として安定生産を目指していく予定です。

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