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12/22 県知事へ三ヶ日みかんのGABAの機能性報告
三ヶ日町農協は、22日、静岡県庁の川勝平太知事を表敬訪問し、AOI機構(一般財団法人アグリオープンイノベーション機構)の協力により特産の三ヶ日みかんが機能性表示で生鮮食品の果樹として初の2成分を表示した成果を報告しました。
三ヶ日町農協は、今年の11月4日より「GABA」の高血圧の方の血圧を下げる機能性を表示したミカンの出荷を始めています。2015年に表示を始めた「β-クリプトキサンチン」の機能性に加え二つの機能性を表示しています。
「GABA」の表示のきっかけは2017年、AOI機構に入居する慶應義塾大学SFC研究所による三ヶ日みかんの成分分析です。この分析により高含有で機能性に有望な成分の一つとして「GABA」が見つかりました。
その後、三ヶ日町農協はJA静岡経済連、県農業技術研究所、フーズ・ヘルスケアオープンイノベーションセンターと連携し、三ヶ日みかんのGABAの含有量の調査と、血圧低下に関する研究レビューを調べ、消費者庁に届け出ました。
川勝知事は「科学技術で農芸品に健康という新しい価値を証明できたのが素晴らしい」と関係者を称えました。井口義朗組合長は「周知が課題。ミカンの機能性も食習慣の蓄積によって発揮されるものなので、若年層へ食べてもらいたい」と伝えました。