JAみっかびは、14日から三ヶ日みかんの主力品種「青島」の集荷を始めました。初日は174件の生産者が合計412㌧を同ＪＡの選果場に持ち込みました。

果実は、評価員のチェックの後、光センサーで選別され、県内、中京、京浜地区に出荷されます。

店頭に並ぶのは16日頃の予定です。11月上旬に始まった早生ミカンは、12日を持って集荷終了しています。

（写真＝搬入されたミカンを検査する従業員。この後、光センサーで選別される）

青島ミカンは、４月上旬まで続き、合計23000㌧を見込んでいます。このうち、年内は約6000㌧を集めます。今年の、三ヶ日みかんの作柄は表年です。

ＧＡＢＡとβ-クリプトキサンチンの機能性をＷ表記

（写真＝青島ミカンのダンボール箱。オレンジ色の早生みかんと異なり青みかかったデザイン。）

出荷される青島ミカンは、早生ミカン同様、ＧＡＢＡの機能性「血圧が高めの方の血圧を下げる」、βクリプトキサンチンの機能性「骨の健康に役立つ」の二つを表記します。

青島ミカンの収穫は１１月下旬から

青島ミカンの収穫は11月下旬に始まりました。12月現在、ピークを迎えています。三ヶ日みかんの生産者の河部好志さんは、11月25日に収穫を開始しました。色づいた果実を確認し「収穫直前まで晴日が続き、糖度は十分。コロナ禍で健康を気遣う方も多いので、美味しく食べてもらいたい」と話します。

（写真＝青島ミカンを確認する河部さん）

収穫期の遅い青島ミカンは、早生と比べて安定生産が難しい品種です。樹勢の管理が欠かせませんが、河部さんは樹づくりの基礎である「土づくり」に注目し、毎年堆肥を施用してます。

堆肥の施用は重労働ですが、河部さんは機械を活用して工夫しながら取り組んでいます。そして園地には無駄な水を排出する暗渠（あんきょ）を設置しています。これにより、水はけを良好にし、ミカンの品質向上を狙っているそうです。

生産者のは皆さんは、収穫と出荷のための選別と一年でもっとも忙しい時期を迎えています。

（写真＝園地では青島ミカンの収穫が進んでいる）

青島ミカンの収穫は12月下旬には終わりますが、その後、貯蔵をしながら4月上旬の春先まで出荷が続きます。同じ、青島ミカンでも出荷の時期により味に特徴があります。年内のフレッシュな味、春先にかけての熟成させたまろやかなコクのある味。それぞれの魅力を味わっていただければ幸いです。

選別の徹底を呼びかけ

　三ヶ日みかんの販売を販売する同ＪＡの柑橘課は、出荷者全戸を対象に12月2日から4日まで出荷者全戸を対象にした目ぞろい会を開催しています。本年は、新型コロナウィルス感染症予防の観点で、どの産地も積極的に店頭試食販売でＰＲができない状況です。

「他産地のミカンが低迷する中、これまでブランドの信頼により引き合いが出ている。信頼に応えるよう引き続き選別を徹底してほしい」と呼びかけています。

（写真＝目ぞろい会も、３密対策をとって行われていた）