みかん
三ヶ日みかんの花の姿をマクロ撮影のアップで
5月の連休に三ヶ日みかんの花が開花しそうです。
ミカン畑に囲まれた、三ヶ日町はこの時期、甘いミカンの香りに包まれます。
ミカンの花は、白い5枚の花弁からなります。
ミカンの果実を知らない人はいないと思いますが、意外とミカンの花は知られていません。
アップの写真でご紹介します。
三ヶ日みかんのつぼみ
開花前の三ヶ日みかんのつぼみです。
卵のような形は5枚の白い花弁が、きゅっとしまったものです。
一つの大きさは大体1.5㎝ほどです。
三ヶ日みかんのつぼみを開いてみる
白い花びらを開いてみたところです。
雄しべが、中心の雌しべを囲んでいます。
みかんを食べていても、種があることは稀ですね。
実はこの花の雄しべの花粉が、雌しべについても種は通常できません。
たまに入っている種は近くに晩かん類などの樹があり、風や訪果昆虫によって別の花粉が運ばれたときにできるようです。
花びらを開くと花が香る
花びらを開くと、ふわっと香りが広がります。
一つ開いただけでかなり強い香りです。
開くまではほとんど香りはしないのですが、花びらが香りの蓋をしているようです。
文章では表現できませんが、果実とは違う、甘いとても良い香りです。
花の中に三ヶ日みかんの元がある
雄しべを取り除くと、雌しべの根元に膨らんだ部分があります。
ここが、果実となる部分「子房」です。
子房の根元にあるのは、皆さんが良く見るミカンのヘタの部分になります。
三ヶ日みかんのフサも見える
つぼみの断面図です。
先ほどの「子房」の中にはもう、ミカンの構造が見えています。
みかんを食べる時、皮をむき、そしてフサにわけて口に入れると思います。
あのフサの数はもうこの時点で決まってしまっています。
みかんの収穫は、開花から180~200日。
今回咲いた白いミカンの花の9割以上が実は、落ちてしまいます。
選りすぐられた花が、結実し、人による管理を経ておいしい三ヶ日みかんとなって届けられます。