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2/21 三ヶ日みかんスマート農業実証へ、自動追尾の農業ロボット

三ヶ日町農協の管内で、自動運搬ロボットの実証テストが始まります。

近年、提唱されているスマート農業の推進の一環です。

三ヶ日みかんの収穫期などに、運用し改善点などを調べる予定です。

2月21日に三ヶ日町農協の農場でデモが行われ、多くの関係者やマスコミが集まりました。

自動で後をついてくる、自動でコースを走行する

ロボットは静岡県農業技術研究所が民間企業と共同開発をしたもの。

特徴は「登録した作業者の後を自動で追尾する機能」「決められたコースを自動で走行する機能」です。

実用化されれば、収穫期の運搬の負担を減らし、一人作業の効率化が期待できます。

ロボットは、ミカン園で使われる一般的な運搬車のサイズ。タイヤは4輪で、荷台は収穫コンテナを4つほどの大きさです。

耐荷重は200㎏でミカンの入ったコンテナを2段までつめるように設計されています。

でこぼこのミカン園も走行できる

従来のロボットと違い、畑の中の悪路に強く、傾斜20度でも走行できる上に、小回りがききます。

これは、ホイールにモーターを内蔵しており、車輪が独立して駆動できるためです。

スピードスプレイヤーなどの農業機械が使える園地なら、使用可能なことが想定されています。

2月21日、釣の農場で農業者や関係者の前でロボットのデモが行われました。

園地の外周を自動で一周したり、作業者の後ろを間隔を空けてついていく様子が披露されました。

自動走行はGPSや准天頂衛星システム「みちびき」を利用し、設計の誤差は20㎝以内とのことです。

今後の新技術を載せる足として期待
 

同研究所の山根俊上席研究員は「世の中にいろんな技術が登場しているが、野外の畑で活かすには、まずはそれを載せて悪路を走れる足の開発が必要」と話します。

ロボットは2020年から2年間、農家に貸与され、使い勝手や課題など改善点を調べる予定です。

実証に協力する三ヶ日みかんの生産者の一人、髙橋良旨さんは「例えば肥料を撒くときに後をついてくれれば補充に戻る手間が省ける。

課題はあるが、どんなことに活用できるかを畑で検証してみたい」と話しています。

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