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みかん

ギフト期に完熟早生「心」出番、ミカエースも

数量期間限定、三ヶ日みかんのトップブランド

三ヶ日町農協は贈答シーズンに合わせて、特別栽培した完熟早生ミカンの集荷を始めます。今年は12月7日から13日まで63戸から184㌧を集め、基準を満たしたものを「ミカエース」と「完熟早生『心』」の銘柄で、中京・京浜・近在の市場に出荷します、農協の直売所でも期間数量限定で販売する予定です。

完熟早生はレギュラー品同様、温州みかんの色素成分「β-クリプトキサンチン」の機能性を表示しています。トップブランドとしての引き合いが強く、年々リピーターも増えています。これに応えるように、生産者もさらなる高品質栽培に挑戦をしています。

※店頭に並ぶのは12月第2週ごろ。数量によって流通量が限られ、大変手に入りにくい場合があります。ご了承ください。

果実に太陽の恵みを注ぎ込む

 ミカンは樹上完熟のために、通常より約一か月遅く収穫します。生育期には特殊なシートを被覆し、太陽光の反射で光合成を促進、秋雨などの水分を遮断します。こうして仕上がったミカンは果皮も果肉も色濃く、三ヶ日みかんに特徴的な濃厚なコクをより深く味うことができます。選別基準は厳しく、例えば糖度もレギュラー品よりも、1度高く設定されています。今年、被覆などの条件も高めています。

(写真=太陽を反射するシートを被覆、品質低下の原因となる秋雨も遮断)

樹上完熟のおいしさとリスク

 遅くまで果実をならせておくためさまざまな難しさがあります。霜害や鳥害の恐れもあり。熟期を過ぎれば、ヘタに近い果皮に「クラック」と呼ばれるヒビが入り商品価値を失ってしまいます。特に難しいのは毎年安定して生産することです。

 果実に栄養を注ぎ込む分、樹が衰弱し翌年、結果しなくなるためです。そのため植物生理への深い理解や観察が必要になります。

(写真=通常品よりやや小ぶりとなる完熟早生、このサイズに味が濃縮されている)

美味しい完熟した三ヶ日みかんを毎年この時期に

 2005年度から完熟早生に取り組むのがミカン農家の河西佳宏さん(49)。今年は果実の状態から完熟のサインを読み取り12月1日に収穫を始めました。5月の開花から12月の収穫直前まで、葉と果実のバランスを整え、樹勢と果実品質を両立。目標の連年生産を実現してきました。成功の要は光の力で糖を作る「光合成」。果実に対し葉を多く配置し、樹の力を引き出すことだといいます。

 年々品質も向上し、「出来たミカンではなく作ったミカンと言えるようになった」と、仕上がったミカンに手ごたえを感じています。河西さんは「ミカンには完熟して初めて出る味があります。『おいしい!』と喜ばれるのがとにかく嬉しい。作るのは難しいが毎年の期待に応えていくことで、産地の技術もブランドも向上していけば」と意気込んでいます。

(写真=収穫前、完熟の確認をする河西さん)

 販売を担当する同JA柑橘課では「作るのは難しいが、この贈答期にどうしても三ヶ日みかんの看板商品として供給したい。お客様にも生産者にとっても魅力のある形にしていきたい」と話しています。

(写真=完熟を迎えた、濃厚な三ヶ日みかんの果肉。粒がしっかりしている)

(写真=糖度も通常品よりかなり高い。しかし、そうした数値よりも完熟させることで出る食味が最大の特徴)

直売所の完熟早生「心」

三ヶ日町農協の農産物直売所に並ぶ、完熟早生「心」。集荷は13日に終了し、無くなり次第今シーズンは終了の見込みです。

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